画像安定装置

数年前までは『コピーガードキャンセラー』と言う名前で堂々と売られていた、コピー防止信号除去装置ですが、
法律改訂後はコピー防止信号を取り除くことを明記出来なくなりました。
まあ、商品自体は『画像安定装置』という名前で今でも昔と変わりなく販売されています。
DVDやコピーガード信号入りの映像ソフトでも、業務用機器や8mmビデオでは問題なく録画出来るのですが、
このコピーガード信号自体が映像を劣化させています。特にVHSのビデオデッキをスルーしただけで、画像が
明るくなったり暗くなったりして、ほんと迷惑ですね。

写真1

写真2

写真1がコピーガードが入っているビデオ信号で、写真2はコピーガードが入っていないビデオ信号です。
ひげのような妙な信号が入っているのが分かるかと思います。
デジタル機器だと画質劣化以前に、写真3のように録画自体が始まりません。
DVDレコーダーでもDVデッキでもコピーガード信号を検出すると直ちに録画ポーズ状態になってしまいます。

写真3

画像安定装置本体

画像安定装置を利用しなくても、DVDならPCでリッピングして焼き込みという方法もありますが、そんなに手間を
かけるまでもなく、とりあえずダビングだけしたいという場合に、画像安定装置は非常に重宝します。
映像信号をこの装置に通すことによって、信号の中の余分な信号をなくしてくれます。
といっても、装置自体はフレームバッファみたいな物で、一旦映像をデジタル化してアナログ出力することによって、
規定外の信号を取り除いています。
特に同期部分の信号がきれいになるので、ジッターの低減にも効果があると思われます。

写真4

写真5

写真4は安定装置を通す前の同期信号部分です。安定装置を通した後の写真5と比べると、余分な信号があり波形も安定していないのが分かるかと思います。

写真6

写真7

拡大するとさらに分かりやすいと思います。写真6に見られるような波形のぶれが写真7には全く見られません。
レンタルビデオやレンタルDVDのコピーだけでなく、一般の視聴にも非常に効果があると思いますので、
興味のある方は是非(笑)。



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